Worker's Resort 世界のワークカルチャーから働き方とオフィス環境を考えるメディア

Worker's Resort

DESIGN

SHARE
はてなブックマーク

【ミラノサローネ2019】最新インテリアトレンドからこれからのワークプレイスに求められるデザインを探る。

[June 13, 2019] BY Shinji Ineda

イタリア最大の都市圏人口を有するミラノ。その郊外にあるRho Fiera Milano(ロー・フィエラミラノ)を会場として毎年開催されているのが世界最大規模の家具見本市であるミラノサローネ(正式名称:Salone del Mobile.Milano サローネ・デル・モービレ・ミラノ)だ。

今年2019年も4月9日から4月14日の6日間に、ヨーロッパを中心とした多くの家具メーカーやデザイナーが自らの世界観とトレンドを発信する機会として、創意工夫と共に彩りある展示を行った。エキシビジターも多く集まるイベントであるが、それに負けじと各国から多くの業界関係者やデザインの祭典を楽しみたい野次馬たちも多数集まる。昨年の第57回のミラノサローネでは6日間で180ヵ国以上約43万人の来場者が訪れた実績からも、どれだけ世界から注目されている国際見本市であるかは想像がつくだろう。

そこで今回はミラノサローネ2019より、今後のインテリア業界そしてワークプレイスや働き方に影響を与えると思われるエレメントについて、現地視察を通して感じた潮流や得た情報を元に紐解いていきたい。また日本にも展開している家具メーカーの展示や新商品についても注目していこうと思う。

BOTANICAL GREEN

空間演出の中ではこれまでアクセントやデッドスペースの活用として配置されることが多かった植栽であるが、本展示会では空間のメインと言っても良いくらいダイナミックでゴージャスに計画されているブースが多くみられた。

近年多くのワークプレイスでは、バイオフィリックデザイン(Biophilic Design)という言葉とともに多くのグリーンや植物をモチーフとした素材が取り入れられようとされているが、それは決して働く環境だけに限ったことではない。もともと植栽文化は個人の趣味や空間を彩るインテリアとして、住宅や店舗の方がワークプレイスよりも先輩格にあたる。レジデンス空間によったブースデザインが多いミラノサローネで、見る人の心を動かす植栽の表現手法や演出に挑戦的な意図が見受けられるのは当然だろう。こうして見るとオフィスのバイオフィリックデザインには大きな可能性が感じられる。

ステファノ・ボエリ・アルキテッティが手掛けたミラノの「ボスコ・ヴェルティカーレ(垂直の森の意)」

さらにはボタニカルという言葉は今やインテリアだけではなく食品や美容関係など多岐に渡り使われるようになっており、インテリアでは更にその表現手法・規模が多彩で顕著なものとなっている。

Biophilia(バイオフィリア)が「先天的な生命の愛好」という意味を持つのに対し、Botanical(ボタニカル)とは「植物由来の」という意味を持つ。一見似通った使われ方をする2つのワードではあるが、意味には明確な違いがある。そうした違いを感じさせる数々の展示を見て回るのことが出来た。

関連記事:ワークプレイスと自然の調和、バイオフィリックオフィス5事例

FEEL THE OUTDOOR

植物を取り入れる以外にも、自然との調和を生み出す環境作りの1つとしてアウドドアスペースとしてベランダや庭を空間の一部として利用したり、本来アウトドア用である家具を屋内空間で利用したりといった仕掛けはこれまでも多くのデザインによって実現されてきた。そしてその心地よさと異空間感は多くの人を魅了してきたわけだ。そういったアウトドアファニチャーを専門としてきた家具メーカーが、近年はより屋内設置を意識した製品開発に取り組んでいる。

日本では昔より縁側という内と外をつなぐ中間領域があり、生活の中で四季や自然を感じる習慣がある。しかし最近の住宅は戸建てのみでなく高層マンションなども増え、都市部を自身の生活圏として考えるほど外部空間とのつながりは希薄になりつつある。そしてそのような傾向は日本に限ったことではない。さらには人が起きている時間の約90%はオフィスにいると言われている中で、住宅環境にも外部の自然を感じる機会が少なくなった今、ここ数年のアウトドア家具メーカーのワークプレイスに対する取り組みもまさに自然を身近に身に纏いたいという人間の本能に応えるものであろう。

先日紹介した、アウトドアワークスタイルを推し進めるスノーピークの取り組みPhone Appliが持つキャンプ型オフィスもこのトレンドを反映している。これからもアウトドア空間を室内に取り入れるオフィスは増えるかもしれない。

関連記事:スノーピークビジネスソリューションズが挑む、世界でも広がるネイチャー志向のワークプレイス

ブースデザインの多様性と2019のカラートレンド

デコラティブやノルディック、ミニマリズムなどその時代ごとの特徴あるトレンドを顕著に感じ取れるのが展示会や見本市の魅力である。だが現代においては産業のグローバル化により商圏が広がり、なおかつクライアントごとに多くの選択肢が求められるなかで、各ブランドはトレンドを最低限押さえながらも個性やブランディングを意識した展示に力を入れている。自身の世界観をいかに伝えるかに創意工夫を凝らしているためだ。

近年ミラノでは空間関連の事業者に限らず、多くのブランドや業態からのカフェ業界参入が著しい。こちらはカフェ事業を始めた理髪店のL’Italiano(リタリアーノ)のWEBサイト

日本でも有名なイタリア自転車ブランドのBianchi(ビアンキ)が運営するカフェ

インテリア事業を始めたファッションブランド LIU・JO(リウ・ジョ)。ファッションブランドによる空間事業参入は日本でも見受けられる。

上記の例からもデジタルな時代において、改めてアナログな手段を利用したブランドコミュニケーションに注力していることが確認できる。

しかし展示の多様性が広がりを見せる一方で、カラーは昨年から引き続きスモーキーカラーが多くのブースで用いられている。特にピンク系やグリーン系のスモーキーカラーは、昨年のOrgatec(オルガテック:ドイツのケルンで2年に1度開催される家具の見本市。ミラノサローネと比較してワークプレイスよりの展示も多くある。)でも多く見受けられたが、今回のミラノサローネでもブースの配色に組み込むのはもちろんのこと、ソファなどの張地のラインナップとして採用するブランドも多く、コーディネートを検討するにあたって欠かせない存在になっていると言える。

業種関わらずデザイナーにとって手放すことのできない色見本。その中でも世界標準として広く使われているのがPANTON(パントン)であるが、そのパントンは昨年2018年12月にパントン・カラー・オブ・ザ・イヤー 2019としてLiving Coral(コーラルとはサンゴのこと)を発表した。そこで同時に発表されているカラー・ストーリー(色の組み合わせ)の一つでもやはりピンク系とグリーン系のスモーキーカラーが組み込まれている。

https://www.pantone-store.jp/coy2019/palette.htmlより転載

関連記事:客観的感覚からの色選びに便利なカラーチャートをご紹介

Modern Industrial

現代のビジネスにおいて耳にしない日は無いといってもいいイノベーションやスタートアップというキーワード。その代名詞となってきたのがインダストリアルデザインだ。産業革命時代を感じさせるデザインテイストはこれまで様々なオフィスで取り入れられているが、そこにも少し変化が訪れている。

インダストリアルと言えば、無骨でユーズド感があり、工場で使われているような製品をそのまま利用空間に組み込むといったデザインだが、今年のミラノサローネではより洗練されたモダンな雰囲気を帯びた製品が展示されていた。世界から多くのデザイナーやインテリアに興味を持った人々が集まるハイソサエティーな見本市ということもあるだろうが、より現代的かつ都会を感じさせるプロダクトの数々を見ることができた。

自然やアウトドアな環境に対するニーズがある一方で、より洗練された空間もまた望まれる。これは現代の人々がデジタルとアナログ両方を自身の生活になくてはならないと感じ、その両極のバランスを図っているからに違いない。

では次に、日本国内にも展開する各ブランドのブースデザインにそれぞれ注目し見ていきたい。

FRITZ HANSEN

2019年1月にブランド戦略とともにロゴマークの一新を図ったFRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)は、今年のミラノサローネを新たなブランディングを世界的にお披露目する最初の場として「ROOM FOR IMAGINATION」というクリエイティブコンセプトの元に展示を行なった。

部屋名:LATE NIGHT STUDY(KEYWORDS: Calm – Dark – Immersive – Warm)深夜の静けさの瞬間を切り取った部屋というコンセプト。世界が眠いっている中、素敵な本に囲まれている主人公の心が本の世界に浸る瞬間を作りたいという思いが表現されている。

 

部屋名:ARRIVING SHORTLY(KEYWORDS: Decadent – Colourful – Creative – Inspiring)この部屋のコンセプトは、もう間もなくドアを開けて到着するゲストの為に前もって準備をする瞬間。テーブルがセッティングされ、キャンドルにも火が灯っており、全てはこれから始まる非日常の夜へ招待する空間をイメージしている。

 

部屋名:TIMELESS ESCAPE(KEYWORDS: Lush – Energising – Tranquil – Captivating)この部屋は人々が自然を求めてエスケープすることをイメージしている。人々が自然を求めることは、都会の忙しい生活の中で休憩・休息を得る為の不朽の方法であり、私達は自然からエネルギーを充電することが出来るとしている。

 

部屋名:DAILY GATHERINGS(KEYWORDS: Simple – Open – Inviting)私達が毎日出会う人々とシンプルに作り出す為の部屋。この場所で、一杯のコーヒーやお昼休みに起こるちょっとした会話などの繋がりを創造して促進する為、開かれた社会的な空間として演出している。

また同時にフリッツ・ハンセンでは、新作のラウンジチェア「JH97™️」とシェルフ「プランナーシェルフ」も発表した。JH97™️はアーティスティックなフォルムであるものの、長時間座るときにも快適に過ごせるよう背もたれの角度やアームレストのワイドに気配りがされたデザインとなっている。

ラウンジチェア JH97™️

※各素材提供:FRITZ HANSEN(https://fritzhansen.com/

Vitra

世界に多くのファンを抱えるスイスの家具メーカーVitra(ヴィトラ)。こちらのブースも多くの観衆を集め賑わいを見せていた。ヴィトラはライフスタイルと価値観を映し出す 4 つの異なる「暮らし」を、スタンド内のパビリオンで展示した。The Global Entrepreneur、The Collector、The Bohemian、The Nomad と題された各パビリオンでは、エドワード・バーバー&ジェイ・オズガビー、ロナン&エルワン・ブルレック、アントニオ・チッテリオ、コンスタンチン・グルチッチ、ヘラ・ヨンゲリウスによる新作とともに、インテリア空間の全体を通して 4 つの異なるテーマに対し、それぞれのライフスタイルに合わせた活気に満ちたコラージュを展開した。

「The Global Entrepreneur」 世界を駆け巡る企業家のための部屋。世界をまたにかけるグローバルな仕事に勤しむ人にとって、家でくつろぐ時間が何よりも贅沢。ただラグジュアリーというこだけではない、美しさと質の良さ、ナチュラルな色使いが心を和ませ落ち着かせてくれる。

「The Collector」 常に新しい可能性や興味を求めるコレクターの部屋。たとえ強いカラーやデザイン同士であっても、心惹かれるデザイン、日常にワクワクした高揚感をもたらしてくれるデザインを集めていくことで、その人だけの個性、歴史、価値観を反映した唯一無二のコラージュを表現することができる。

「The Bohemian」 刺激と非日常的なスパイスを暮らしに取り入れたいと考えるボヘミアンの部屋。何にも分類されない小物やオブジェを取り入れた、情熱的で豊かな表現力溢れる独自のスタイル。特に手作業による工芸品やテキスタイルを愛し、物語を感じられるスタイリングが特徴。

「The Nomad」 クリエイティブなスタートアップ企業のアトリエ。個人の価値観や個性を最大限に活かしながらも、必要によってチームで効率よく集まり意見を持ち寄れるような、現代の新しいワークスタイルに合わせたインテリアコーディネート。会議も食事も同じテーブルで。気分転換にヨガマットでヨガをするもよし、自転車で一走りするもよし。ウッドのプロダクトがひそやかな安らぎを与えてくれるアトリエ。

パビリオンの外壁面には、新作プロダクトを紹介するウィンドウが設置され、昨年 Artek(アルテック) から発表された“Atelier Chair(アトリエ チェア)”と、こちらも昨年のオルガテックで発表となった新作タスクチェア“Rookie(ルーキー)”が紹介展示されていた。

コンスタンチン・グルチッチがデザインした「ルーキー」は、従来のオフィスチェアの型にはまらないシンプルなデザインが特徴だ。コンパクトで移動しやすく、最小限の調節だけで、高い快適性を生み出す自由さを備えている。大学やオフィス空間、固定のデスクや座席に縛られず柔軟な働き方が求められるワークスペースなどに最適であろう。シェルとベースはソフトグレーまたはディープブラックの 2 種類から選べ、シートとバックレストの張り地は、多彩なファブリックとレザーから選択でき、用途や好みに合わせて印象を変えることができる。

そしてこちらはエドワード・バーバーとジェイ・オズガビー が考案した「ソフトワーク」。ネットワークの様々な技術や革新によって、人々の仕事の場はもはや特定の場所に縛られず、ホテルのロビー、カフェ、空港、さらには公園など、あらゆるパブリックスペースがワークスペースになりつつある。そのような背景からホーム、オフィスそしてパブリックスペースのデザインにおける専門知識を結集させ、新しいタイプのシーティングシステムを生み出した。

「ソフトワーク」は、ユーザーに実用的なテーブル、電源コンセントおよび充電ステーションをオプションとして提供している。 移動式テーブルは必要に応じて引き上げられ、背面とサイドにセッティング可能なパネルは、静かで集中した仕事のためのスペースを作り出すことが可能だ。

※各素材提供:Vitra(http://www.vitra.com/

フリッツ・ハンセンとヴィトラの展示に共通して言えることは、人々の体験を意識した空間展示がされているということだ。今後社会で活躍するミレニアル世代は体験を共有し共感する意識がとても強いと言われている。またモノではなくコト(体験)に価値を感じる傾向がある。この2社のブースは、まさにこのような次世代を担う者たちを意識したデザインである。

Artek

アルテックはフィンランド人デザイナーのリンダ・ベルグロスが手掛けるインスタレーションにより、「FIN/JPN フレンドシップ コレクション」を発表した。「FIN/JPN フレンドシップコレクション」は、両国に古くから伝わる伝統技術やデザインと現代における最新のデザインを融合した製品のシリーズ。フィンランドと日本が外交樹立 100 周年を迎える 2019 年を祝福するコレクションと位置付けている。

アルヴァ・アアルトによるフィンランドデザインを象徴する「スツール 60」 と、自然の植物から生み出される伝統的な日本の染色技術(徳島県の藍師・染師である BUAISOU)が出会い、誕生した「スツール 60 藍染」

長坂常による「カラリン」シリーズ。東京を拠点として活躍する建築家でありデザイナーの長坂常が、「カラリン」という手法を用い、日本の伝統技術をアルテックのスタンダードコレクションである「スツール 60」、「153 ベンチ」、「901 ティートロリー」の表面仕上げに応用したプロダクト。

フィンランドのサウナと日本の銭湯・温泉文化という両国に共通する公衆浴場の文化に着想を得て日本の空間・プロダクトデザイナーである二俣公一がデザインした「キウル ベンチ」。腰掛けるベンチとしてだけでなく、タオルや化粧品、雑誌、おもちゃなどを収納する棚などとしても使うことができる汎用性の高い製品。

※各素材提供:Artek(http://www.artek.fi/

Wilkhahn

ドイツの家具メーカーであるWilkhahn(ウィルクハーン)は今年のミラノサローネでは本会場であるRho Fiera Milano(ロー・フィエラミラノ)での展示は行わず、ミラノ市内にある歴史的な屋敷であるヴィッラ・ネッキ・カンピリオ(Villa Necchi Campiglio)の敷地内にて、建築やデザインに関わるゲストを300人以上招待し、昨年のオルガテックで発表した新作のプロモーションを行った。

ヴィッラ・ネッキ・カンピリオの敷地内で行われたイベントの様子

“Sitzbock”は4.8kgと非常に軽く持ち運びも簡単に行える。チームのコミュニケーション活性化のために、立ち寄り気軽にチャット的なコラボレーションを生みだす家具としてデザインされている。

廊下や通路スペースを活用してコミュニケーションの機会やちょっとした立ち止まりの機会を生みだす“Landing”空間の吸音材としての役割も果たす。

※各素材提供:ウィルクハーン・ジャパン株式会社(https://www.wilkhahn.co.jp/

 

extremis

ベルギーに本社を構えるアウトドアファニチャーブランドのextremis(エクストレミス)は実際に博物館の中で作品をみるように、ジオラマ内を歩きならパズルを解き、各家具の謎や物語を知って欲しいという思いから、「自然ミステリー博物館」というテーマで展示スペースの設えを行った。

家具の横に設置された展示パネルには、それぞれの家具の生まれた年、主な生息地、特性、何が好きで何が嫌いか、友達の紹介、解剖学的構造などを解説。また、ジオラマ内には10種類の家具がブースごとに展示され、背景写真にはニューヨークのルーフトップ、白い砂浜、ホップ畑などが用いられ、色々なシュチュエーションで使用されるextremisの家具を想像させる工夫がされていた。

一般的な博物館が”DO NOT TOUCH”であるなか、extremisは“DO TOUCH”と博物館の中にある展示物に触れて、座って、そしてビールを飲んで、楽しんで、といういかにもらしい展示を行った。

また多くのブランドが見本市を新作お披露目の場として活用する中で、今回extremisでは新作の発表を行なっていないが、それについてヘッドデザイナーであるディルク・ワイナンツはこのように語っている。

多くの企業では、マーケットを見定めた新製品の開発が行われています。なぜなら、それが企業の成長に不可欠だから。しかしながら、ものがあふれる現代、たくさんのプロダクトを世に送り出すことだけが、果たして正しいのでしょうか。私たちのものづくりのアプローチはまったく異なります。誰かが困っていないか、それをどう解決できるのか、そしてそれが世の中に存在する意義があるのか。私たちのものづくりはいつも、暮らしの中で何か欠けているものだったり、満たされていなかったり、まだ正しい方法が導き出されていないものを発見することから始まります。

消費者としては表面上の目新しいものについつい目を奪われがちだが、このようなブランドのアイデンティティに触れることができるのも、またミラノサローネの魅力だ。

※各素材提供:TISTOU(https://www.tistou.jp/

相互に影響を及ぼす働き方とデザインエレメント

デザイントレンドの変化は、新素材や技術の進化といった直接的に関係するものの影響のみと思われがちだが、その背景には様々な要因が影響を及ぼしている。社会情勢はもちろんのこと身の周りの暮らしもそうだし、もしかしたらバタフライエフェクトのように誰もが気にしない些細な出来事が新しいトレンドのきっかけになっているかもしれない。

本来ワークはライフの一部だったはずだが、いつしかそれらは別物と認識されるようになった。しかし近年その関係性は人それぞれの価値観によって再定義されようとしている。改めて仕事が生活環境にも影響を及ぼしているという認識が世界的に広まりつつある。

先に述べたようにミラノサローネはインテリア全般、特にレジデンスよりの展示イベントではある。そこで展開されるデザイントレンドの変化にも我々の働き方が作用していると考えれば非常に興味深い。

そしてその延長線上では、新たなデザイントレンドが画期的なワークプレイスをうみだし、また働き方を変えていく。空間デザインと働き方はこれまで以上に切っても切れない相互関係を築いている。

はてなブックマーク

この記事を書いた人

Shinji Inedaフロンティアコンサルティングにて設計デザイン部門の執行役員を務める。一方、アメリカ支社より西海岸を中心としたオフィス環境やワークスタイルなどの情報を、地域に合わせてローカライズ・ポピュラーライズして発信していく。



Most Popular

  1. タスク管理ツール 「Trello(トレロ)」 を3年間使い倒してみた!~導入時に大切な3つのこと~
    [TECHNOLOGY]タスク管理ツール 「Trello(トレロ)」 を3年間使い倒してみた!~導…
  2. シェアオフィス、コワーキングスペース…4つの違い分かりますか?働き方改革に有効なオフィス比較!
    [FACILITY]シェアオフィス、コワーキングスペース…4つの違い分かりますか?…
  3. オシャレで便利!女子が選ぶフリアドにおすすめ収納アイテム徹底比較
    [FACILITY]オシャレで便利!女子が選ぶフリアドにおすすめ収納アイテム徹底比較
  4. エイベックス新社屋で起きている「社内外のコラボレーション」【加藤信介さんインタビュー#2】
    [STYLE]エイベックス新社屋で起きている「社内外のコラボレーション」【加藤信介さんイ…
  5. オフィスに使える次世代IoTとは
    [TECHNOLOGY]オフィスに使える次世代IoTとは
  6. エイベックスの構造改革にオフィスが重要である理由【加藤信介さんインタビュー#1】
    [STYLE]エイベックスの構造改革にオフィスが重要である理由【加藤信介さんインタビュー…
  7. 健康的なオフィスの新基準、WELL Building Standardとは?【前編】
    [DESIGN]健康的なオフィスの新基準、WELL Building Standardとは…
  8. 海外では通じない 日本式ミーティングにおける10の問題点
    [CULTURE]海外では通じない 日本式ミーティングにおける10の問題点

front-page