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おしゃれオフィスはこうやって作ろう!西海岸風オフィスデザイン6つのコツ

[May 31, 2018] BY Noriko Yamamoto

これまでにWorker’s Resrotでもたくさん取り上げてきましたが、アメリカ西海岸には世界有数のIT企業やユニコーン企業が集結しており、おしゃれなオフィスもたくさん存在します。そんなおしゃれなオフィスを日本でも作りたいという方に、今回は西海岸風オフィスを作るための6つのコツを紹介していきたいと思います。

ポイントその1:可能な限りオープンで開放的に

シリコンバレーやサンフランシスコにはフロアを開放的に利用しているオフィスがたくさん存在します。壁で空間を区切ったり、部屋をたくさん作らず、できるだけオープンな空間づくりを心掛けてみましょう。もし壁を立てる際に透明なガラスを使えるといいですね。

ポイントその2:レンガ調の仕上げにしよう

それでも向こう側が見えない壁を建てたい場合には、その仕上げにレンガ調のタイルを使ってみましょう。凹凸感が空間のアクセントになります。もしレンガ調のタイルが使えない場合には、壁紙でレンガ調の柄を選びましょう。

ポイントその3:天井はスケルトンに

日本では通常、天井には化粧吸音版というものが施工されています。しかしそれも思い切って解体し躯体(柱や梁・床版などの構造体)を露出させるスケルトンにしてみてはどうでしょうか。状況によっては天井裏の清掃や配線の整理も必要になると思いますが、天井高さも変わり空間に広がりが生まれます。

ポイントその4:OAフロアは利用せず、床もありのままで

床もビルの元々の床の姿にしましょう。現在では配線経路に配慮してOAフロアを敷いてあるオフィスビルが一般的ですが、ありのままの床によって、とても味のある空間に変化します。もしあまりにも床が汚くそのままはさすに・・・という状況の時は、木質系の素材を使って仕上げてみましょう。

ポイントその5:つぎはぎ?気にしない気にしない

照明や家具を選ぶ際には統一感を出さずに、色々な種類のものを選びオフィスに配置していきましょう。色や柄、形状の多様性は空間の面白みにつながります。またその時の気分や業務内容によって様々なスペースを選択できるようになるでしょう。

ポイントその6:アートや飾りつけをしよう

ここまできたら、最後の仕上げです。オフィスの飾り付けをしていきましょう。ただし注意が必要です。なるべく費用をかけずに自分達の手を動かしてDIYで行うことが大切です。何かの素材を再利用するのも素敵ですし、社員みんなで絵を描いてみるのもいいでしょう。きっといい思い出づくりとチームビルディングにつながります。

いかがでしょう?ご紹介した6つのポイントを実行すると、きっとこんな素敵なオフィスになるはずです。

西海岸風オフィスのデザインには訳があった

そんな西海岸のおしゃれなオフィス。でも実はそのデザインにはちゃんと訳があるのです。

・基本的に居抜き

米国のオフィス契約は基本的に居抜き仕様になっています。居抜きとは前に使っていた企業が退去した時の状態で、賃貸借の契約が始まることです。なので同じビルでもフロアによって入居時の壁の位置や、壁・床などの仕上げが違います。またオフィスによっては、家具や備品が残っている場合もあり、それをフロアの契約とあわせて利用することが可能な場合もあります。なのであらかじめ備え付けられた家具と、新しく購入した家具が混在していたり照明器具の配置が不規則ってことは当たり前のようにあります。

・OAフロアは標準仕様ではない

日本のオフィスビルでは標準的になりつつある、OAフロア(またはフリーアクセスフロアとも言います)。そのおかげで電話やLAN・電気などの配線がしやすいですね。ですがアメリカではそこまでOAフロアが一般的ではありません。基本的にOAフロアを希望する場合は、入居企業が自前で用意しなければならず、余計なコストがかかってしまいます。最近では古い倉庫物件をオフィスとして利用するケースも増えており、西海岸のオフィスでOAフロアを見かけることはなかなかありません。

・プラン変更のハードルが日本より高い

日本でも建物を建てる際や大規模な改修が伴う際には、確認申請や用途変更といった関係諸官庁への申請が必要になりますが、一般的なオフィスの内装であればそこまで話が大きくなることはありません。しかしアメリカの場合、日本より申請を必要とされる範囲が幅広く、法改正も頻繁に行われます。少しでも申請の必要な工事を行おうものなら、あれもこれも見直さなければならず、申請の準備に時間とお金はかかりますし、余計な工事費用も嵩みます。ということから、なるべく新たな壁や個室は作らず、引き渡し時に近い状態で利用することが多くなります。

・一年通して安定している気候

アメリカ西海岸の気候はとても快適です。冬では5〜13℃、夏で13〜23℃と一年通して気温差も少なくとても安定しています。そのため寒暖の激しい地域と比べると、大げさな空調や冷暖房機器そして断熱処理も必要ありません。通常部屋の体積が大きくなると、その分冷房や暖房のパワーが必要になり電力も消費します。そのため日本では天井をスケルトンにする際に、その点を気にかける企業やビルオーナーも多くいます。しかし西海岸では安定した気候のおかげでそこまで冷暖房に対する負荷を気にする必要がなく、外壁においても特別な断熱処理をせずに、そのままレンガ壁を内装として利用しているケースが多く見受けられます。

大切なのは制約や条件もポジティブにとらえること

西海岸のオフィスが「西海岸のイケてるスタートアップのオフィス=イケてるデザイン」なのではなく、色々な制約や条件がある中で、費用対効果を考えながら創意工夫された結果であるとご理解頂けたのではないでしょうか。大切なのはどのようなことも前向きに捉え、自分達のより良い働き方や環境作りに取り組んでいくこと。そのマインドが多くのスタートアップを生み出し、成功へ導いていのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

Noriko Yamamotoフロンティアコンサルティングの設計デザイン部で働きながら、家庭との両立を模索している30代。誰もが長く楽しく働けるオフィスを提供すべく、日々リサーチしている。

    

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