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“採用の主役はあくまで企業” – Indeedが提案する「オウンドメディアリクルーティング」の本質

[February 28, 2019] BY ICCパートナーズ編集チーム

ICCサミット FUKUOKA 2019のセッション「我が社のEX(従業員体験)ー オフィスで生み出すコラボレーション体験とは?」で紹介する企業のオフィスを訪問するシリーズ、第5回は、CMでおなじみのIndeedです。前編では、まずはIndeedがどのような業務を行っているかについて伺いました。ぜひご覧ください。

– ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。前回の ICCサミット FUKUOKA 2019は2019年2月18日〜21日 福岡市で開催されました。詳細は公式ページをご覧ください。

Indeedといえば、あの印象的なテレビCMや歌を思い出す人が多いのではないだろうか。Indeedの本社はアメリカのテキサス州オースティンにあり、総閲覧数世界No.1、毎月2.5億人以上のユニークビジターを誇る世界No.1求人検索エンジンだ。

そのオフィスは恵比寿の開発部門と麻布の営業部門に分かれており、今回訪問したのは営業部門のオフィス。和テイストの広大なスペースに圧倒されるオフィスは後編でご紹介するとして、前編では代表取締役/ゼネラルマネジャーの高橋 信太郎さんに、このオフィスでIndeedが成し遂げようとしていることについてお話を伺った。

新しい採用手法「オウンドメディアリクルーティング」

indeed takahashiお話を伺った高橋さん

高橋さんは、ICCサミット FUKUOKA 2019のセッション「HR x TECH最前線 業界の筆頭プレーヤーが語る2020年戦略」に登壇し、Indeedにはセッション「経営課題を解決する、オウンドメディアリクルーティングとは?」をスポンサーいただくことになっている。

「ICCサミットは世の中の企業に影響を与える企業の方々が集まる場、真剣に自己成長や会社成長に取り組んでいる意識の高い人たちが集まる場という認識があります。

新しい採用手法を世の中に問おうと思ったときに、どこを起点に拡散していくかを考えました。王道の新聞を始め、メディアは数ありますが、もっとダイレクトに語り、お問い合わせをいただける場がどこかと考えたときに、ICCサミットならそれが可能だろうとお声がけしたのです」

現在、多くの企業が事業推進に必要な人材を獲得できない採用難に苦しむなか、Indeedは期待をもって受け入れられている。その新しい採用手法とは、Indeedが推進する「オウンドメディアリクルーティング」。文字通りにとらえると「自社メディアを活用した採用活動」となる。

従来の求人メディアは、採用を考える企業が掲載料を払い、一定の期間、採用情報の掲載を依頼する。一方、Indeedはトップページに情報サイト的コンテンツはなく、検索窓と最低限の情報のみ。初期費用や契約、掲載期間もなく、企業側がフォームに情報を記入すれば数分後には掲載される。

その求人情報は、検索によって求職者の目に触れる。加えて推定年収や雇用形態など、求職者にとって有意義な情報が、一覧性をもって表示される。気になる求人をクリックすると募集要項のサマリーが表示され、詳細の確認や応募は企業サイトへ誘導する。

「ランディングページがないと私たちは送客できませんから、まずは企業様に、採用情報コンテンツを自社サイトに上げていただきます。我々はそこに集客します。

載せ方も含めて、集客だけでなく求職者が企業サイトに訪問した際に、さらに興味をもって応募に結びつく採用情報コンテンツを持っていることによって、我々の検索エンジンの役割が果たせます」

自社サイトでの採用が重要な理由

indeed office

企業の募集要項が変わることはよくある。そのときは、求人メディアに変更依頼を出すことなく自分たちで修正できるから、タイムラグなく最新情報を掲示できる。これは求職者にとってもメリットがあり、たとえばすでに充足したポジションや変更前の情報を見ることなく、最新の情報を確認することができる。

企業側にハンドリングを任せれば情報が一元化され、企業、求職者双方の作業や動線はシンプルかつ時間やコストカットにもなる。自社サイトに集客できるからブランディングも兼ねられるし、コンテンツのボリュームや内容に制限はない。悩みどころの集客は、知名度と掲載件数を誇るIndeedが入り口となって解決する。

「企業様に最初にお話しするのは、自社のホームページでの採用がまず重要だと理解していただくこと。そうでないと、我々は単なる独りよがりの検索エンジンになってしまいます。

企業様としては、コンバージョン、つまり採用できないと満足度は上がりません。そのために単なる閲覧では終わらない、仕上がりコンテンツのありようについて提案はします。

ジョブディスクリプション(職務記述書)やシェアードバリューコンテンツ(自社の価値、魅力を伝え、共有されるコンテンツ)など、いろいろな事例を共有することもしています」

集客に重きを置いたコンテンツと、求める人材に訴えるコンテンツとは異なるときがある。企業が本筋でコンテンツの精度を上げることは、採用マッチング度を上げることにもなるだろう。

自社サイトに載せるべき情報が外に出ている

indeed cafeteria広々としたIndeedのオフィス

「自社メディアで集客をしたい、コンテンツもオリジナリティあるアプローチをしたいというニーズは企業様にあり、採用のために自社情報発信も必要でしたが、それらが整理されていませんでした。その結果、自社サイトに載せたほうがいいのにというコンテンツが外のサイトに出たりしていました。

オウンドメディアリクルーティングは、ソーシャルコミュニティの力をベースにしていて、リファラルに近い採用スタイルともいえます。人を介してリファラルするときは、きちんとした情報の母艦として自社サイトがあり、それを使ってもらうことが必要です。

また、デザイン経営という考え方もとても重要です。将来はどうなっていくのかという学術的バックグラウンドのある、先進的な考え方もオウンドメディアリクルーティングに取り入れています」

すべてを取らず、共存していく未来へ

話を伺っていくと、非常に効率的かつ効果的な採用手法ではという気がしてくる。次の打ち手は、どのようなものになっていくのだろうか。

「USでは、『カンパニーページプレミアム』というサービスがあって、今年日本に持ってくる予定です。Indeedの投稿型サービスは、ジョブディスクリプションをアップロードすると検索に数分後に出ます。このサービスを利用している方には無料ホームページを作成、さらにリッチに作りつけるというサービスです。

無料投稿でリッチなホームページが作れるというのは、どちらかというと主に中小企業向けですが、そういう方たちが、オウンドメディアリクルーティングに触れる機会を作ることができます」

検索エンジンだから掲載は無料、自社サイトへの送客で課金となるシステムに、異をとなえる企業はいないだろう。この新しい手法が業界地図を塗り替える勢いだが、ノウハウを使って新たな事業軸を作ることは考えていないという。

「コンサルティングなど、いろいろやりようはあると思いますが、今は考えていません。

グーグルは、周辺に様々な企業があって、いろいろな経済が組み上がっています。Indeedは検索エンジンとプラスアルファぐらいでよくて、そのまわりで工夫しているいろいろな企業が、経済圏を拡大し続けたほうがいいかなと思います」

見ている先は、新規事業ではなく、日本の採用市場の新たなエコシステム作り。採用を、企業が自社サイトで募集するという本来あるべき姿に戻し、求職者と出会うよりよい導線を作る。そんなシンプルな形が求められていることは、親会社の収益に貢献するほど、Indeedの業績が好調であることからも明らかである。

後編ではIndeedのオフィスレポートをお送りします。

関連記事:シリコンバレーと日本の違い?アメリカ企業のユニークな社員特典

(続)

※本記事は ICCサミット FUKUOKA 2019 公式ページより転載しております。

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この記事を書いた人

ICCパートナーズ編集チームICCパートナーズは産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンファレンス「Industry Co-Creation サミット/ICCサミット」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。



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