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経営者がこだわるオフィス ー 「ベンチャーはユニークさの追求」をオフィスで体現するFringe81

[February 10, 2020] BY Kazumasa Ikoma

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近年、会社経営におけるオフィスの重要度は高まり、経営者が自らオフィス構築の中核を担うことが増えている。そこで今回は「経営者がこだわるオフィス」に注目し、経営者としての思いや考えをどのようにオフィスで体現したかについて、3社のオフィスをシリーズ化してお伝えする。

今回訪問したのは、広告代理事業、メディアの収益化支援など幅広くビジネスを展開しているFringe81。2017年には従業員同士が日常業務において互いの良い行動に感謝・賞賛してボーナスを送り合う仕組み「ピアボーナス」をサービス化した『Unipos』でHRテックにも参入し、新しいビジネスに躊躇なく取り組むその異端児ぶりはベンチャー企業の間でも注目を集めている。

「ベンチャーはユニークネスの追求だと思っています。」そう力強く語る同社代表の田中弦さんは、2018年8月に刷新した会社のブランドイデオロギーで「Be an Explorer(探検家たれ)」と掲げ、オフィス環境にも徹底したユニークさを求める。経営における社長権限はほとんど社内の各部門に委譲していながらも、制度設計やIRと並び、オフィスデザインは「すべて自分の決定権で行う」と語るほどのこだわりぶり。この成長企業が2019年2月から入居する住友不動産六本木グランドタワー内のオフィスはどうなっているのか?田中さんに話を伺った。

「相互理解」と「フランクさ」をベースにデザインされた動線

エントランスから洗練されたデザインが印象的なオフィス。この空間全体を通して田中さんがこだわったポイントは「相互理解」と「フランクさ」が生まれる空間だ。部署や組織的な垣根を超え、オフィスにいる社員や役員がフラットに過ごせる環境づくりがテーマとなっている。

田中さんがこれまで撮ってきた社員の写真が多く飾られている。

そのための仕掛けは動線設計から見ることができる。

まずは社長である田中さんのデスクの位置。社長が自室にこもり、顔色がわからないという状況を避けるため社長専用の個室は作らず、社員がよく通る食堂通路の近くにデスクを置いている。また役員に専用デスクは用意せず、他の社員と同じデスクで働くようにしている。「役職による権威や威厳はくだらないもの」と語る田中さんの考えはデスク配置から明確に表されている。

田中さんのお名前・弦(ゆづる)の「Y」が社長デスクの目印

田中さんのデスクの前には多くの社員が集まるオープンスペースが広がる

社長デスクの前にはさらにリフレッシュできるリビング空間的なスペースも存在

天井から吊り下げられたこのソファ席でも作業することが可能

クッション1つにも企業カルチャーが反映されている

次ページ:他にも仕掛けられた動線上での工夫

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この記事を書いた人

Kazumasa Ikomaオフィス業界における最新情報をリサーチ。アメリカ・サンフランシスコでオフィスマネージャーを務めた経験をもとに、西海岸のオフィスデザインや企業文化、働き方について調査を行い、人が中心となるオフィスのあり方を発信していく。

    
    
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