Worker's Resort 世界のワークカルチャーから働き方とオフィス環境を考えるメディア

Worker's Resort

STYLE

SHARE
はてなブックマーク

複数内定したら、オフィスの充実度が承諾の決定打になるワケ

[March 19, 2019] BY Soichiro Yamasaki

僕は現在大学3年、2020卒の就活生だ。

「私の就活の軸は『オフィス』です!」と言ってのける学生はまだ見たことがないが、本音ではオフィスの充実度というのは優先度がかなり高かったりする。テレビで観るカフェのようなお洒落なオフィス、企業説明会で目の当たりにする緑豊かで居心地の良さそうなオフィス。オフィスは事務的で殺伐としたものだという固定観念を持っていた学生がこんなものを知ってしまったら、それはもちろんキラキラしたオフィスで働きたいという気持ちになるだろう。

そこで就活真っ只中の僕の視点で「複数内定を持っていたらオフィスの充実度が承諾の決定打になるワケ」を3つ挙げてみた。

1. 働くことに前向きなイメージを持てるから

綺麗で充実したオフィスは、実際にそこで活き活きと働く自分を想像させてくれる。

たしかに、オフィスは働くための場所だろう。それ以上でも以下でもない。そんなことはフルタイムで働いたことがない就活生だって承知している。しかし、そこで少なくても何ヶ月間、長ければ何十年間と働くのであれば、さすがに長机とパソコンだけの空間に通い続けるのは僕にはできない。大学受験の時だって、塾の自習室に通い詰める生活は6ヶ月間が限界だった。

一方で、緑豊かで暖かい雰囲気のオフィスはどこか非日常感があり、ストレスを軽減させてくれる。そんなオフィスだったら出勤が楽しくなりそうだと前向きな気持ちをもてる。僕たちはぬくぬくと育った甘えた世代なので、「モチベーションを保てそうか?」なんてことを考えてしまう。

実際、企業説明会やインターンシップなどでオフィスを拝見する機会があった。その中には、カフェテリアが丸々1つ入ってるオフィス、もはやガーデニングの域にある緑溢れるオフィス、入り口に噴水があるオフィスまであり、「ここはヴェルサイユ宮殿か?」と思ってしまった。極端にお金がかかってるものだと面食らってしまうが、綺麗で充実したオフィスを見たあとでは、そうでないオフィスに物足りなさを感じてしまうのは事実だ。

どちらで働きたい?と言われれば、やはり綺麗な方で働きたい。

2. 社員に還元してくれる会社だと印象付けられるから

働く場に投資していることが目に見えると、社員に還元してくれる企業だという印象を抱く。緑豊かな草花の景観やカフェテリアのような食堂には、多額な改装費用がかかっていることは誰にだってすぐにわかる。本来は業務を遂行できさえすればいい機能的な空間に、お洒落さや居心地の良さ、快適さを取り入れることは紛れもなく社員への投資と言える。

もちろん社員への還元、給与や福利厚生が就活生の企業選びにおいて全てではない。企業理念に共感したから、この企業の製品が好きだから、やりがいを感じられそうな仕事だから、と様々な理由で企業選びをしていることだろう。しかしせっかく働くなら、社員に多く還元してくれる企業で働いたほうが得だ。

複数内定を貰っていて、それらが企業選びの軸を満たしている状況なら尚更だろう。成長環境があるかどうか、組織風土が自分に合うかどうかなんて目に見えるものではないし、働いてからでないと分からない。それなら目に見えるオフィスを判断材料にしてみるのはアリだ。充実したオフィスで働いたほうが、良いパフォーマンスを発揮できるかもしれない。

僕は長期インターンで、オフィスが充実している方がやはり会社に行きたくなると言うことを実感した。長期インターンシップを始めた当初、勤務先の会社のオフィスは普通の住居用の賃貸物件だった。内装も働く場所というより、家という感じだった。しかし勤務から半年が経つ頃、オフィスが移転することとなった。新しいオフィスは元々アパレルの小売店が入っていただけあって、洗練されたかっこいい空間だった。旧オフィスはおばあちゃんの家にいるような落ち着きがある空間で、それはそれで好きだったのだが、やはり勤務するワクワク感というのは新オフィスの方があった。しかし当然のことだが、格好いい新オフィスの方が家賃は格段に高いと社員の方は言っていた。

オフィスを移転した目的が社員への還元だけではないにしても、職場への投資が増えると、労働者の働くモチベーションは上がるということを実感した。

3. 職場に求める事の優先順位がまだ分からないから

就活生の言う「企業選びの軸」は、ただの仮説でしかない。何故なら正社員として、フルタイムで、長期間働いた経験などないからだ。国の特別天然記念物の如く、そんな経験を積んだ学生はレアな存在だ。だから、就活生が職場に求める優先順位は想像上の産物であり、面接官の質問のために一応用意しているだけの可能性は否めない。

だからこそ、「オフィスが綺麗、充実している」と言う要素は、内定承諾の決定打になると思う。職場に求める優先順位が固まっていないからこそだ。もし中途人材であれば、前職の労働環境を基に優先順位を固め、それを基準に次の職場を探すはず。例えば、「以前の職場は給与はよかったけど、関心の薄い業務に割り当てられたためやりがいをあまり感じられなかった。だから、次の仕事は給与が少なくても、やりがいを持てそうなことをしたい」と言ったものだ。

しかし働いた経験がないからこそ、目に見えるオフィスが基準となって、内定承諾を決意する学生は少なくないはずだ。「オフィスを基準に内定を承諾すること」は悪いことではない。上記2つの理由にもあるように、オフィスが充実している会社に期待できることはある。新卒採用というシステム自体、就活生が情報量という面において不利なので仕方ないというのが僕の意見だ。

上の世代からすれば「こいつは本当に働く気があるのか?」という気持ちを抱くであろう、甘ったれた我が儘かもしれない。何しろ僕たちミレニアム世代は、定時で帰る、飲み会はお断り、嫌気がさしたらすぐに辞めるとの評判だ。そして果ては、「緑豊かなオフィスで働きたいです」なんて宣う始末。

でも、それでも綺麗で充実したオフィスで働きたいと僕は思う。

はてなブックマーク

この記事を書いた人

Soichiro YamasakiTRUNK ROOM所属、学生ライターのやまそうです。 中学生でも理解できるわかりやすい文章を書くことをモットーに、学生の視点から企業オフィスや働き方について洞察していきたいと思います。

    

    Most Popular

    1. タスク管理ツール 「Trello(トレロ)」 を3年間使い倒してみた!~導入時に大切な3つのこと~
      [TECHNOLOGY]タスク管理ツール 「Trello(トレロ)」 を3年間使い倒してみた!~導…
    2. シェアオフィス、コワーキングスペース…4つの違い分かりますか?働き方改革に有効なオフィス比較!
      [FACILITY]シェアオフィス、コワーキングスペース…4つの違い分かりますか?…
    3. エイベックス新社屋で起きている「社内外のコラボレーション」【加藤信介さんインタビュー#2】
      [STYLE]エイベックス新社屋で起きている「社内外のコラボレーション」【加藤信介さんイ…
    4. オフィスに使える次世代IoTとは
      [TECHNOLOGY]オフィスに使える次世代IoTとは
    5. エイベックスの構造改革にオフィスが重要である理由【加藤信介さんインタビュー#1】
      [STYLE]エイベックスの構造改革にオフィスが重要である理由【加藤信介さんインタビュー…
    6. 健康的なオフィスの新基準、WELL Building Standardとは?【前編】
      [DESIGN]健康的なオフィスの新基準、WELL Building Standardとは…
    7. 海外では通じない 日本式ミーティングにおける10の問題点
      [CULTURE]海外では通じない 日本式ミーティングにおける10の問題点
    8. 増える「昼寝推奨」企業、アメリカ事例から現状を探る
      [CULTURE]増える「昼寝推奨」企業、アメリカ事例から現状を探る
    
    front-page