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社員のエンゲージメントを測定するツール、EngagementIQを使ってみた!

記事作成日:[November 14, 2017]
/ 記事更新日:[December 20, 2017]
BY Nanako Hiranaga

企業と個人に必要なエンゲージメントとは??

みなさんエンゲージメントという言葉を聞いたことはありますか?

エンゲージメントはマーケティング分野でも使われるキーワードですが、人事分野になると一般的に「社員の企業に対する愛着心や思い入れ」というような意味合いで使われることが多いようです。

しかし現代の労働環境の移り変わりを考えると、一方的な思い入れや愛着心ではなく、私は、「企業と個人がお互いの成長のために必要となる信頼関係」だと解釈しています。

エンゲージメントへの取り組みにおける、現在の問題点を解決するツール

現在各企業ではエンゲージメントを高めていくために様々な取り組みをしています。取り組む理由としては、信頼関係が成り立てば相互の成長につながるという考えからですね。しかしそこで問題になるのが、現在のエンゲージメントがどうなのか?施策を打ったがエンゲージメントに効果はあったのか?という測定の部分です。

まさか社員一人ひとりに

「MAXを100%だとしたらあなたのエンゲージメントはいくつですか?」

「今回のイベントでエンゲージメントは何%高まりましたか?」

なんて聞くことはしないでしょう。

そんな企業のエンゲージメントを測る無料のWEBツールを、今回はご紹介します。提供しているのは、日本人の福山太郎氏がCEO兼Co-Founderである米国Fond社です。もしかしたらAnyPerkという社名を聴き慣れている方の方が多いかもしれませんが、2017年4月に社名をAnyPerkから変更し、現在Fondとして活動しています。AnyPerk時から提供している米国トップシェアの福利厚生サービスも引き続き提供していますね。

それでは早速エンゲージメント測定ツールのEngagementIQを使ってみましょう。

EngagementIQを使ってみた!

まずは下記よりEngagementIQのWebサイトにアクセスします。

https://www.engagementiq.com

するとこの画面が表示されます。またスクロールすると3 step guideが出てきます。

まずはこちらのボックスにアンケートの管理人となる人の会社のメールアドレスを入力し、‘‘Get survey”のボタンを押しましょう。アンケートはこのメールアドレスと同じアカウント(メールの@以下)の人に送ることができます。異なるアカウントの場合、送ることができないようですのでご注意ください。

ちなみに個人用のアカウント(@gmail.comのアカウントを試してみました)を利用すると ‘‘It looks like you're trying to signup using a personal email address. Please signup using your business or corporate email account.”「 個人のメールアドレスを使用してサインアップしようとしているようです。ビジネスまたは企業のメールアカウントを使用してサインアップしてください。」 と出てきます。

入力後の画面がこちら。

アンケートの管理人の情報を入力しましょう。*がついている、First name、Last name、Companyのみでも大丈夫でした。

名前はアンケートが配信される際のタイトルや発信元の名前として利用されます。

利用規約に同意をチェックして‘‘Next”のボタンを押しましょう。

入力後の画面がこちら。

続いて、送りたい人のメールアドレスを入力していきます。

ここでアンケートの管理人の@以下が指定されます。3人以上の会社のメンバーに送りましょう。

またメールアドレス入力欄は6人までですが、もし7人以上に送りたい場合は“Or bulk invite employees”をクリックしてください。“Enter the work emails of the employees you'd like to survey, separated by commas.”「 調査したい従業員の仕事用メールをカンマで区切って入力してください。」とありますので、一括で送ることもできそうです。

ちなみにこのページをスクロールすると、6つのアンケート内容のプレビューを確認することもできます。

メールアドレスの入力が完了したら、“Confirm & Send to Employees” のボタンを押せば、送信完了。

アンケート管理者のメールアドレスには“Confirmation instructions”というアカウント登録完了の通知が届いているはずです。

“Confirm Account”のボタンをクリックすると、アンケート管理人用のパスワード登録の画面が出ますので、パスワード登録を行ってください。

“Done”のボタンを押すと、登録完了の画面に移ります。

3名以上アンケートに回答すると、Surveyが確認できますので、送った方へ回答を促しましょう。もっとアンケートを送りたい場合は、“Send More Survey”から送ることができます。

 

回答は6つの簡単な質問に答えるだけ

さて、次はアンケートの回答になります。

アンケートの依頼を受けた人は、『<アンケート管理者の名前> requests you complete <会社名>employee survey』という件名のメールを受信しているはずです。

メールの本文に1問目の質問が書かれていますので、回答をクリックするとWebページに飛び、他の5問を回答できます。最後に“Submit”1を押せば完了です。

いま私のチームは6人ですので、私を除く5人に送ってみました。

気になる調査の結果は。。。

Surveyの結果を一部を公開しようと思います。

どうやら総合評価ではぎりぎりGreatのエリアにいるようです。

以下に各質問に対してのABC等の評価と0~5の評価が書かれています。

ちなみに私たちのチームではRecognitionのみがBの評価でした。

お互いを評価すること、それを表現すること、仕事をこなすことが当たり前になってしまって後に回しがちかもしれないですね。

実際に使ってみて感じたことは、個人の回答状況は確認できないので匿名性が高く、チームの中での足りないところを見直すことができた点はすごく良かったと思っています。また無料であること、簡単に登録ができて、他者からの評価を得られるアンケートは多くないので便利だなと思いました。

Aの評価が付いた箇所についても、もう少し上げるために何ができるか検討する材料にもなりました。

一方で何人が回答しているのか確認できなかったので、大人数になればなるほどどの程度正確か把握するのが難しいようにも感じました。少人数のチームごとのエンゲージメントレベルの確認に役立ちそうな印象です。

何はともあれ、まずは測ってみることから

言語は全て英語でしたが、現在では翻訳ツールも普及してきているので、英語が分からない方でも大枠は把握できると思います。またエンゲージメントのフレームワークを理解するには、とても分かりやすいツールであると感じました。

何はともあれ、まずは測ってみて日々の変化を観察することが大事ですね。そのような観点から見ても、ストレスなく簡単に利用しやすいツールであると思います。

エンゲージメントに取り組んでいる方や、具体的な質問内容に興味がある方は、ぜひEngagementIQを試してみてください。今後調査によって蓄積されたデータが、どのようなサービスへと変わっていくのか楽しみですね。これからもFondに期待したいです。

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この記事の執筆者

Nanako Hiranaga 金融機関のオフィスコンサル、外資証券会社総務担当を経て、現在はフロンティアコンサルティング人事FM部所属。 社内のファシリティマネージャーとして空間・設備等のハード面だけではなく、ソフト面からもいいオフィスのあり方を日々検証している。

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