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ヘビーユーザーが紹介! 無料でも使えるWeb会議ツール7選

記事作成日:[June 16, 2022]
/ 記事更新日:[June 17, 2022]
BY Noriko Yamamoto

テレワーク下で必須となったオンライン会議

近年、世界的にテレワークが普及し、オンライン会議を行う機会が増加した。導入に消極的だった日本でも、リモート勤務を認める企業が増え、Web会議ツールの利用は急速に広まった。

そうしたニーズの高まりに合わせて、Web会議ツールの機能は飛躍的に進化している。とはいえ、クライアントに指定されるなどの機会を除き、最初に導入したツールをなんとなく使い続けている人もいるだろう。その場合、自分の業務により役立つツールを導入することで、業務効率が上がる、チームのコミュニケーションが活発になるなどのメリットを得られるかもしれない。

そこで本記事では、7つのWeb会議ツールを取り上げ、それぞれのサービスの概要と無料プランの主な特徴を紹介する。

関連記事:会議が活性化する! オンラインホワイトボードMiro(無料版)の使い方

代表的なWeb会議ツールと無料プランの主な特徴

ここ数年で淘汰されたWeb会議ツールもあるが、アップデートを重ねて利用者数を大きく伸ばしたものもある。なかでも支持されているのが、次のようなサービスだ。

1. Zoom

いまや、Web会議ツールの代名詞とも言えるほど支持を得ている「Zoom」。2013年にサービスを開始して以来、会議だけではなく、オンラインセミナーなどでも広く活用されている。

(画像はZoomのWebサイトより)

無料アカウントでホストとして会議に招待できるのは、最大100人まで。ゲストは、ホストから送られたURLをクリックするだけで、アカウント登録をすることなく会議に参加できる。無料プランでも、画面共有機能を進化させたオンラインホワイトボード機能や、参加者の画面を操作できるリモートコントロール機能、録画機能の利用が可能。有料版にアップグレードすれば、文字起こし機能のほか、Facebook・YouTubeなどへのライブストリーミング機能なども付加される。

無料プランの主な特徴>
・通話可能人数:最大100人
・通話可能時間:最長40分(2022年5月2日改定
・その他:画面共有機能、ホワイトボード機能、リモートコントロール機能、PCでの録画機能など

2. Microsoft Teams

2017年にリリースされたMicrosoft社の「Microsoft Teams」は、特にOffice365ユーザーにおいて利便性の高いコミュニケーションプラットフォームだ。Microsoftアカウントを持っていれば、無料でも最長で60分、100人までの会議を主催できる。

(画像はMicrosoft TeamsのWebサイトより)

会議のURLを送れば、アカウントを持っていないゲストの参加も可能。会議中に挙手をしたり、拍手をしたりといったリアクションも表示できる。グレードによるが、有料プランを選択すると、会議のレコーディングや文字起こしのほか、参加者を少人数のグループに分ける「ブレークアウトルーム」も利用できるようになる。

無料プランの主な特徴>
・通話可能人数:最大100人
・通話可能時間:最長60分
・その他:チャット機能、画面共有機能、リアクション機能など

3. Google Meet

Google Meet」はGoogle社が提供するビデオ会議ツール。Googleアカウントを持っていれば無料で利用でき、1対1のビデオ通話では最長24時間までの継続使用が可能だ。

(画像はGoogle MeetのWebサイトより)

Google Meetの大きな特徴として、Google Workspaceと統合されたサービスであることがあげられる。GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートの使用時に、画面上にあるビデオ通話マークから簡単にビデオ会議を始められるため、会議の参加者と相談しながら作業を進めることも可能。また、Googleカレンダー上でビデオ会議を設定し、参加するゲストを追加すれば、会議の日時やURLを知らせる招待メールをゲストに送ることもできる。

無料プランの主な特徴>
・通話可能人数:最大100人
・通話可能時間:1対1の場合は最長24時間。3人以上の場合は最長60分
・その他:自動字幕機能(英語・フランス語など)、画面共有機能、チャット機能、ホワイトボード機能など

4. Whereby

Whereby」は、2013年にノルウェーで「appear.in」としてリリースされたビデオ通話サービスだ。アカウント登録すると、繰り返し利用できる自分専用のルームURLが発行される。チームの定例ミーティングなど、メンバーが固定化されている会議に有用で、初回だけURLを知らせればOK。会議を設定するたびに新たなURLを発行したり、参加するメンバーにURLを知らせたりする必要がなく、Web会議の煩雑さを解消してくれる。

(画像はWherebyのnoteより)

また、ブラウザ完結型のサービスのため、URLをクリックするだけで会議をスタートできるのもメリットのひとつ。スマートフォンでもアプリを入れずに使えるため、Webツールに不慣れな相手との打ち合わせでも重宝するだろう。

無料プランの主な特徴>
・通話可能人数:最大100人
・通話可能時間:1対1の場合は無制限。3人以上の場合は最長45分
・その他:画面共有機能、チャット機能など

5. Chatwork

Chatwork」は、2011年にリリースされた日本発のビジネスコミュニケーションツール。チャット機能がベースとなっており、プロジェクトごとにグループチャットを作成し、そのなかで情報共有やタスク管理、ファイル管理などを行うことができる。

(画像はChatworkのWebサイトより)

グループチャット内でのビデオ通話も可能だが、無料アカウントの場合は1対1のみの通話に限られる。メッセージボックス上に設けられたビデオアイコンをクリックするだけで通話を開始できるため、チャットの内容について相談したいときなどに便利だ。

無料プランの主な特徴>
・通話可能人数:1対1のみ
・その他:画面共有機能など

6. Webex

Webex」は、ネットワークソリューション企業のCisco社が2007年に開始したコミュニケーションサービスだ。高画質と接続の安定性、セキュリティの高さに定評がある。

(画像はWebexのWebサイトより)

Webexには、Web会議機能のほか、固定電話宛ての通話をスマートフォンで受けられるクラウド電話サービスや、メッセージ・チャットサービス、ウェビナーサービスなどがある。Web会議は無料アカウントでも利用でき、録画機能やホワイトボード機能も使用可能。有料プランにすると、日本語対応の翻訳機能や字幕機能なども利用できるようになり、海外とのビジネスをサポートしてくれる。

無料プランの主な特徴>
・通話可能人数:最大100人
・通話可能時間:最長50分
・その他:画面共有機能、PCでの録画機能、チャット・メモ・挙手・投票機能、ホワイトボード機能など

7. Slack

Slack」は、2013年にリリースされたビジネス用のメッセージングアプリだ。グループチャット、ダイレクトメッセージ、ビデオ通話、音声通話の機能を備えており、ユーザーはプロジェクトやチーム別に分けられた「チャンネル」と呼ばれるチャットルームで情報共有を行う。

Slackには「Slackコール」と呼ばれるビデオ通話機能(対応はGoogle Chromeのみ)もあるが、ちょっとした相談があるときなどに便利なのが「ハドルミーティング」と呼ばれる通話機能だ。サイドバーのヘッドホンマークのスイッチをクリックするだけで手軽に始められ、ビデオ通話ではないので身だしなみに気を遣う必要もない。無料アカウントでも1対1で通話ができ、有料プランでは最大50人との同時通話が可能になる。

(画像はSlackのWebサイトより)

無料プランの主な特徴>
・通話可能人数:1対1のみ
・通話可能時間: ハドルミーティングは一定時間会話がないと自動で終了
・その他:外部の通話アプリとの連携が可能

関連記事:米国事例に学ぶリモートワークの課題解決法 ― 注目サービス「Codi」「Coa」「Krisp」ほか

多様化するWeb会議ツールへの対応が求められる時代に

Web会議ツールが多様化した現在、特に社外とのコミュニケーションにおいて、通常とは異なるツールを使う機会が少なくない。今後は、自分が慣れ親しんだツール以外に、クライアントやパートナーの都合に合わせてツールを使い分ける柔軟さが求められるだろう。

また、近い将来、メタバース上で行うバーチャル会議がWeb会議の主流となる可能性もある。様々なサービスが開発され、テレワークにおける利便性はさらに向上するに違いない。本稿で紹介したWeb会議ツールは、どれも無料プランを備えているため、まずは無料で使える機能から試してみてはいかがだろうか。

関連記事:オフィスでも広がる「メタバース」の活用ー バーチャル会議、ワークプレイス、VR展示会

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この記事の執筆者

Noriko Yamamoto フロンティアコンサルティングの設計デザイン部で働きながら、家庭との両立を模索している30代。誰もが長く楽しく働けるオフィスを提供すべく、日々リサーチしている。

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