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【2019年版】オフィス検索サイトをまとめたカオスマップ

[September 25, 2019] BY Hiroto Matsuno

今日の働き方改革が進める「多様な働き方」の背景で、オフィスの多様化も進んでいる。オフィスの機能やデザインのみならず、コワーキングスペースやレンタルオフィスなどサービスも含め、企業にとって「オフィスの選択肢」は以前に比べかなり増えた。Web上ではこれらのオフィスを比較できる検索サイトがその数を増やし、誰でも簡単に情報を手に入れることができる。

しかし、その一方で急激に増加するオフィス検索サイトの中から自社のニーズや条件に合うオフィスを見つけるのに苦労する方も多いのではないだろうか?

日本のオフィス検索サイトの現状

日本では目的に合わせたオフィス探しが少しずつ充実し、新たにコワーキングスペースやレンタルオフィスの情報に特化したサイトがリリースされているが、世界的に見るとやや後進だ。

グローバルでは不動産とテクノロジーを掛け合わせた「不動産テック(PropTech)」が2016年ごろから注目を集め、必要条件に応じた物件をAIを活用して紹介してくれるサービスがすでに活発化している。そして日本でも不動産テック分野は最近注目されつつあり、AIを利用した相場価格の推定やチャットボットの導入など、新しいサービスを備えた検索サイトがリリースされている。日本のオフィス検索サイトの市場も海外と同様に激化しつつあるのである。

参照:シェアオフィス、コワーキングスペース…4つの違い分かりますか?働き方改革に有効なオフィス比較!

そこで今回はカオスマップを作成し、乱立するオフィス検索サイトを整理してみた。これからオフィスの立ち上げや移転を考えている方の参考になればと思う。

カオスマップのカテゴリ解説

今回作成したカオスマップはオフィス検索サイトに記載されているオフィスの種類をまず以下の3つに大きく分類することで整理した。

  • コワーキングスペース
  • レンタルオフィス
  • 賃貸(居抜き・地域特化型・その他全国区型)

コワーキングスペースのカテゴリは、低料金で個人からデスク契約できるオフィスを扱っているサイトをカテコライズ。フリーアドレス制や固定席制など契約内容はいくつかあるが、個人が手軽に利用できるサイトが多い。

レンタルオフィスのカテゴリでは、家具備え付けのセキュリティが確保されたシェアオフィスやコワーキングスペース内の個室オフィスなどの情報を扱っているサイトをカテコライズ。物件情報だけでなく、コラムなども豊富で情報メディアとしての色も強い。特に、スタートアップの企業に対しての情報を発信しているサイトが多い。

賃貸のカテゴリでは、従来のオフィス探しで最も一般的な賃貸物件をまとめたサイトを集めた。その中でもさらに居抜き・地域特化型・その他全国区型に分類した。居抜き物件に特化したサイトや1つの地域の情報に特化したサイト、全国の情報を有するサイトが乱立していたためである。

各カテゴリで扱っているオフィス情報に重複が見られることもあったため、さらに別のカテゴリとして分類。これらの結果、最終的に8つのカテゴリに分けることができた。カテゴリ間の矢印は類似したオフィス情報を扱っているカテゴリ同士を繋いでおり、もし特定カテゴリで物件が見つからない場合に次に見るべきカテゴリへの動線となっている。マップ上部により特定の条件に特化したオフィス、下部にはより幅広く包括的にオフィス情報を扱う検索サイトを配置している。具体的に探したいオフィスの条件が揃っている方はマップ上部、より全体的にオフィス物件を見ておきたい方は下部に進むというように、矢印を活用して利用していただきたい。

それでは、ここから目的別の利用方法や各サイトの詳しいサービス内容について解説していく。

①コワーキング

個人から少人数での作業の場としての利用やコミュニティを形成したい人におすすめ。今後は、大企業などの業務効率化のためのサテライトオフィスとしての役割や利用者同士の交流を図る場としての役割を期待されている。サイトは個人のニーズに合わせたオフィス情報を素早く検索できる作りになっている。

OFFICE PASS
日経IDを持っていれば約200件のコワーキングオフィスのリアルタイム空席情報を検索でき、即利用できる

BIZcomfort
平日プランや土日プラン、全拠点プランなど用途に応じた契約プランがあり、自分の働き方にあった使い方ができる。

②レンタルオフィス

個人から十数人規模での利用に向いている。起業を目指している方など初期費用を抑えて入居したい方や出張時のサテライトオフィスとしての需要が高い。

レンタルオフィス検索
小規模の法人やスタートアップ企業に向きのサイトで、各地域のおすすめオフィスや、運営会社の特徴をまとめた記事など、豊富なコンテンツを備えている。

レンタルオフィス.com
豊富な物件情報と、各エリアの街の雰囲気やビジネスシーンでの利用法について詳細に記載されている。

Bizcircle
エリア・予算・人数から検索をかけることができ、チャットボットによるお問い合わせ機能や内覧予約などの機能も使いやすい。

easyoffices
都市名からエリアを検索でき、物件の周辺情報も豊富に揃えている。

レンタルオフィスindex
掲載されているオフィスの運営会社から物件を検索

③コワーキング&レンタルオフィス

個人や小規模の法人の利用に向いている。コワーキングスペース・レンタルオフィスと種類を問わず小規模のオフィススペースを活用したい方におすすめ。また、各サイトは人数から1人当たりの入居費を自動算出するサービスや、レンタルオフィスのブランドでの検索機能などユニークなものが多い。

JUST FIT OFFICE
入居人数に応じて、一人当たりの賃料や初回支払額、坪数を自動計算してくれる。

eシェアオフィス
「カフェから探す」というユニークな検索機能や、オフィスで開かれる交流会や講演会のイベント情報も豊富に揃えている。

FREXPACE
マイページ上で営業担当者とチャットでやり取りすることができる。

④居抜き

ベンチャー企業やスタートアップ企業など入居費を抑えてオフィス転移を行いたい方におすすめ。それまで入居していた企業の内装や設備等を引き継ぐことで、移転の際にかかるコストを減らすことができる。しかし、引き継ぐ内装や設備の条件は物件ごとに異なるため注意が必要。突発的な物件なども含まれているため、会員登録が必要なサイトが多い

みんなのオフィス
会員登録が必要だがハイグレードオフィスの物件情報を豊富に揃えている。

Vivit
会員登録が必要だが、東京を中心に豊富な物件情報を揃えている。

スイッチオフィス
物件について、「こんな企業様にオススメです」という説明があり、物件のイメージを掴みやすい。

つながるオフィス
居抜き物件の情報だけでなく、働き方に関する調査をまとめた記事など豊富なコラムを備えている。

そのまんまオフィス
会員登録を行うことでWeb非公開の物件情報をいち早く知ることができる。

⑤賃貸(地域特化型)

1つの地域の詳細な物件情報を手に入れたい方におすすめ。検索方法や特集記事などはその地域に密着しているため、よりその地域の詳細な情報を手に入れることができる。

Office Cube東京
東京の人気エリアの情報を中心に取り扱う。「築浅物件」「新耐震基準物件」などニーズごとにおすすめ物件を紹介し、さらに近場の月極駐車場といった細かな情報の検索も可能。

新宿賃貸事務所.com
新宿のオフィス情報に特化したサイト。

Officestage
大阪の物件を一万件以上取り扱い、非公開の物件も多く取り扱っている。

コーシン
大阪の物件を中心に扱い、オフィス転移時に必要な行政などの手続きに関する情報を掲載している。

Office×50
大阪の50坪未満のオフィス物件情報に強い。

オフィスネットワーク
福岡の物件情報に精通し、賃貸相場をまとめている。

⑥賃貸(全国区型型)

オフィスの規模を問わず、転移を考えている方におすすめ。AIの活用により、近隣の相場情報や施設の情報が豊富になってきている。

MIKI.com
全国の平均賃料や平均空室率を毎月更新しており、物件の平均相場を知ることができる。

あしたのオフィス
各エリアの相場情報だけでなく、坪数別の平均坪単価も公開されており相場観を掴みやすい。

Officetar
関東を中心とした物件情報があり、その相場情報を公開している。また、物件の詳細ページでは、サイト内で予想される坪単価が公開されている。

at OFFICE
実際に移転した企業へのインタビュー記事が多く、移転時の不安の解決事例が多く記載されている。

三井不動産リアルティ
小型から大型のオフィスの情報を豊富に取り揃えており、希望入居時期から検索することが可能。

BUIL BANK
関東と関西エリアの検索を分けて行うことができ、貸倉庫・工場の情報も取り揃えている。

CBRE
豊富なオフィス物件の情報を有しており、交通アクセスやテナントビルの情報が分かりやすく公開されている。

officee
近隣相場が算出され比較しやすい。また入居テナントの情報が公開されている。

⑦レンタルオフィス&賃貸

基本は居抜きオフィスと同様に転移の際に初期費用を抑えたい方向けのサイト。30人未満の物件情報が多く、少人数での利用の需要が高い。

サブスクオフィス
30人未満の規模のオフィス情報が豊富。レンタルオフィスや居抜き物件など、低予算で入居可能なオフィス情報が多い。

⑧コワーキング&レンタルオフィス&賃貸

これまで挙げたオフィスの物件情報を網羅的に揃えている。扱っている物件数が多いので、どのような要件でも対応してもらえる。

オフィスナビ
物件詳細ページでは近隣の相場情報を記載されており、VR内覧にも取り組んでいる、

OFFICE FINDER
豊富なオフィスの物件情報を有しており、事例紹介のVTRなども豊富に揃えている。

まとめ

今回、カオスマップを用いてオフィス検索サイトの情報を整理してみた。各サイトが扱うオフィスの種類で分類を行ったが、サービス内容は非常に幅広く展開されている。そのため、短くではあるが解説で各サイトの特徴をまとめさせて頂いた。このカオスマップがオフィス探しの一助になればと思う。

※本カオスマップは当社独自に作成しており、サービスの網羅性や正確性に完全に担保するものではありません。
※掲載に問題がある場合や、次回更新に掲載を希望する場合はこちらまでご連絡ください。

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この記事を書いた人

Hiroto Matsunoフロンティアコンサルティングに入社予定の20卒の学生です。オフィスデザインや働き方など学生の視点から疑問に感じたことについて調査を行い、楽しく働いている人たちのあり方を発信していきたいと思います。

    

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