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紙ベースな人にもおススメ!Sprout Pro by HPとSONY Xperia Touchを利用した遠隔ミーティング

[July 21, 2017] BY Shinji Ineda

デジタル技術の活用をしながらペーパーレスに取り組むも、なかなか成果があがらないという会社は多くあります。ペーパーレスが良いことは頭ではわかっていても、既存資料をデータ化する手間や、手元から紙を手放す不安、慣れた作業から離れることによる効率低下を考えると実行できない、という理由があるのではないでしょうか。実際ミーティングでも紙をベースに行われることはまだまだ頻繁にありますし、純粋に紙の手触り感が好きという人もいると思います。 遠隔会議においてもメーカー各社がインタラクティブホワイトボードを開発する中、日常が紙ベースなことによる不慣れから、使用に対してハードルを高く感じている人もいるでしょう。

そこで今回紹介するのが、紙でのやりとりがベースな人でも最新端末を利用することで遠隔会議が気軽に行える方法です。

投影画面をマルチタッチで操作できるXperia Touch

そのためにまずご紹介したいのが、SONYが6月24日に発売を開始したXperia Touch G1109です。簡単に持ち運びが可能なモバイルプロジェクターで、壁やテーブルに投影が可能です。

(写真はSONY 製品ページより引用)

また本機にはアンドロイドOSが搭載されており、プロジェクターから投影される画面を、アンドロイド端末と同じ要領で操作することが可能です。投影画面は最大10本のマルチタッチが可能で、複数の人が同時に操作できます。現時点では家庭用としてゲームや家族コミュニケーションをテーマとした動画や画像がオフィシャルに多く公開されています。
そのような中、本メディアでお勧めしたいのがRealtimeboardというWEBサービスを併用した使い方です。

WEB上でホワイトボードを共有できるRealtimeBoard

RealtimeboardはホワイトボードをWEB上で共有するアプリで、操作はPCやスマートフォンなど各端末から行えます。 それぞれの操作がライブで反映されていき、ホワイトボードやインタラクティブボードのように都度移動して書き消しする必要はなく、自身の端末から共有と操作できるのがとても便利だと言えます。

(画像はRealtimeBoardより引用)

また作成したホワイトボードのデータは保存ができ、会議やプロジェクトごとで専用ボードを作ることも可能です。実際に私達も社内で利用していますが、後々思いついたことを書き足したり、その記録が残るので、むしろ実物のホワイトボードよりいいのでは?という感覚です。ボード数や容量が無料版と有料版で異なるのですが、詳細は公式サイトよりご確認ください。
 https://realtimeboard.com/index/
そしてXperia TouchにRealtimeboardをインストールしてみると、遠隔地同士であってもまるで手元の紙で一緒に打合せしているような環境を作ることができます。

遠隔地にそれぞれ設置したXperia TouchからRealtimeBoardを利用することで、手元作業を共有できる。

利用シーンとしては、1~2枚程度の資料を用いて少人数の遠隔会議を実施する際にお勧めです。これまでは資料の枚数や参加人数に限らず、遠隔地とミーティングする際は、紙ベースの資料を事前にスキャンし、補足分を加えてメールで送付するという事が一般的だったと思います。でも意外とこの作業って手間だったりしますよね?
しかし本製品を利用すれば、プロジェクター備え付けのカメラを利用して資料を取り込み共有することができます。いちいち複合機まで足を運んでスキャンをする必要もないし、手元で書き消ししながら短時間で認識の擦り合わせができるわけです。

しかし現状(2017年7月21日時点)ではビデオチャットとの併用がなかなか難しいという課題があります。ひとつは、RealtimeboardのアンドロイドOS版がビデオチャットに対応していないということです。先日メールにて問い合わせをしたところ「時期は未定だが追加の検討はしている」という返事を頂きました(有料版かつPC版ではビデオチャットが利用できます)。もうひとつは端末のカメラ位置です。プロジェクターをテーブルに照射すると、カメラが天井を見上げる位置になるため顔を映すことができません。

これらは、アプリケーションのバージョンアップや外付けのカメラ設置の可否で今後補えることもあると思いますが、現時点では別端末(スマートフォンやPC)でビデオチャットを行う必要があるでしょう。

ついに日本国内で発売した Sprout Pro by HP

このビデオチャットの問題を補えると期待できるのが、昨日から(2017年7月20日)イマーシブコンピュータとして日本国内で販売開始されたSprout Pro by HP G2です。7月20・21日の2日間で開催されていたSoftBank World 2017にて実機が展示されていたので、早速触れてきました。

SoftBank World 2017にて展示されていた実機

この端末には上部に2D・3Dスキャナとプロジェクターが搭載されています。手元の大型タッチマットは20ポイントマルチタッチに対応しており、指やペンを使って直観的な作業が行えるようになっています。またモニターと平面タッチマットをデュアルディスプレイとして利用が可能です。この端末を利用することで、モニター側をTV会議、タッチマット側をRealtimeboard操作として利用することができそうです。

またSprout Proのすぐれているところは、3Dデータのやりとりができる点です。アナログのものを即座にデジタル化してやりとりできるという機能は、今後のコミュニケーションを大きく変えていく可能性があります。

今回は2つの端末をご紹介しましたが、ポータビリティやユーザビリティ、操作精度にはそれぞれ特徴があります。Xperia Touchはミーティング場所に応じて機器を持ち運びすることができますし、アンドロイド端末をご利用の方はいつも見ているスマホの画面で操作ができます。一方Sprout Proはタッチマット自体にセンサーが組み込まれているので、操作性と精度が非常にすぐれています。また3Dデータを取り込める点は今後の可能性を感じます。利用方法や活用の仕方によって機器選定していくことをお勧めします。

これまで遠隔会議に対して距離を感じていた方も、これを機に改めて検討してみると良いのではないでしょうか。

参考:SONY, RealtimeBoard, 日本HP

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この記事を書いた人

Shinji Inedaフロンティアコンサルティングにて設計デザイン部門の執行役員を務める。一方、アメリカ支社より西海岸を中心としたオフィス環境やワークスタイルなどの情報を、地域に合わせてローカライズ・ポピュラーライズして発信していく。



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