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ハイブリッドワーカーの健康管理に役立つヘルスケアアプリ10選

[January 17, 2023] BY Rui Minamoto

ハイブリッドワークが与える健康面への影響

オフィス出社とテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」を実施する企業が増えている。コワーキングスペース最大手のWeWorkが従業員20人以上の企業に勤める1400人を対象に行った調査によると、「オフィス勤務とテレワーク勤務の両方が認められている」と回答した人は、2021年の48%から、2022年には55.6%に増加した。

一方で、現在のテレワークの実態が、ほぼ在宅勤務であることもわかっている。株式会社ザイマックス不動産総合研究所が実施した「首都圏オフィスワーカー調査2021」では、2060人のワーカーに働く場所ごとの平均的な時間配分を聞いているが、勤務時間の60.7%が在籍するオフィス、36.9%が自宅となっており、サテライトオフィスは1.7%にとどまっている。

働く場所ごとの平均的な時間配分(ワーカー調査)
(画像は株式会社ザイマックス不動産総合研究所のWebサイトより)

ハイブリッドワークは、ワーカーにさまざまなメリットをもたらした。在宅時間の増加は、子育てや介護、通院との両立、余暇の充実など、ワークライフバランスに寄与するところが大きい。しかし、健康面でのデメリットがあることを示す調査報告もある。

健康計測機器メーカーの株式会社タニタが2022年3月に行った調査によると、生活様式が変わり外出の機会が減ったことで3人に1人が運動不足を感じ、4人に1人が間食が増えたと感じているという。

また、就寝や起床時間が遅くなったことによる睡眠の質の低下、栄養バランスのとれた食事機会の減少などから、3人に1人が体重の増加を感じているという結果も明らかになっている。

自宅で仕事をする時間が増えた今、健康管理や生活を整えるためのツールを必要とする人も多いのではないだろうか。そこでおすすめしたいのが、ヘルスケアアプリの活用だ。今回は、在宅で過ごす時間が増えたハイブリッドワーカーにおすすめのヘルスケアアプリを紹介する。

関連記事:米国事例に学ぶリモートワークの課題解決法 ― 注目サービス「Codi」「Coa」「Krisp」ほか

ハイブリッドワーカーにおすすめのヘルスケアアプリ10選

ここでは、ヘルスケア全体、食事管理、睡眠、運動などの観点から、ハイブリッドワーカーにおすすめのアプリを厳選して10個紹介したい。

【ヘルスケア全体】

1. 健康データを“見える化”する「ヘルスプラネット」

(画像は株式会社タニタのWebサイトより)

ヘルスプラネット」(無料)は、先述のタニタが自社開発した健康管理アプリだ。体組成計、活動量計、血圧計などの計測データの記録が可能。体重・体脂肪率・歩数などをグラフ化し、健康管理やダイエットをサポートしてくれる。

(画像はヘルスプラネットのWebサイトより)

健康データをグラフ化することの優れた点は、変化が一目でわかること。具体的な数値を目標とすることで、計画的に健康管理を行うことができる。生活改善の第一歩として、体に関する計測習慣を身につけるのに効果的だ。

2. AIによるパーソナル健康指導が受けられる「FiNC」

(画像はApp Storeより)

FiNC(フィンク)」(無料・App内課金有り)は、ダイエットに必要な体重管理やカロリー計算をはじめ、食事や運動、生理や睡眠までまとめて記録できるダイエット・健康管理アプリだ。スマホを持ち歩くことで自動で歩数を記録できる機能もあり、歩数計として使えるのも魅力のひとつ。

特筆すべきは、記録された食事、睡眠、運動などのデータをAIが分析し、一人ひとりに合わせた健康や美容に関するアドバイスを提供してくれる点である。AIを活用することで、費用や時間のコストを抑えて、パーソナルな健康情報を受け取ることができる。忙しいビジネスワーカーにも手を伸ばしやすいサービスだ。

【食事】

3. AI栄養士から食事のアドバイスがもらえる「あすけん」

(画像はあすけんのWebサイトより)

国内約800万人のユーザー数を誇るAI食事管理アプリ「あすけん」(無料・App内課金有り)。食事の写真を撮ったり、商品に表示されているバーコードをカメラで読み取ったりするだけで簡単に摂取カロリーを計算してくれる。

さらに、食事内容から炭水化物や脂質など15種類もの栄養素を棒グラフで表示する機能も搭載。その内容をもとにAI栄養士から具体的な生活改善につながるアドバイスが受けられる。カロリー管理だけでなく、長期的な観点でヘルシーな食生活を目指せることが特徴だ。

4. 食事記録の手間が少なく、継続しやすい「カロミル」

(画像はカロミルのWebサイトより)

カロミル」(無料・App内課金有り)は、「あすけん」と同様、食事の写真を撮って記録し、栄養素を計算してくれる健康管理アプリである。特徴は、記録までの工数を少ない仕様にしているところだ。

他の記録アプリでは、記録のたびにアプリを起動して、「食事記録」を選択し、次に「写真から登録」を選択するといった操作が必要となることが多い。一方でカロミルは、食事の写真を撮影しておき、時間があるときにアプリを立ち上げればよい。アプリを開くと、AIがカメラロールにある食事の写真を自動解析し、データが記録される仕組みだ(解析対象は直近72時間以内に撮影された写真)。体重・血圧・血糖値も同様に、計測器を写真に撮っておけばデータが蓄積される。

また、AIによる 3カ月後の体重予測機能を搭載。食事、運動、属性、アプリの起動状況など約50項目から推論し、アドバイスもしてくれる。在宅勤務における健康管理のモチベーションアップになりそうだ。

【睡眠】

5.睡眠の質の改善に役立つ「Sleep Cycle」

(画像はApp Storeより)

睡眠に悩みをもつワーカーに最初におすすめしたいのが「Sleep Cycle」(無料・App内課金有り)だ。同アプリは、ユーザーの睡眠パターンを分析し、眠りが浅くなるタイミングで起こしてくれるスマートアラームである。快眠度、規則性、就寝した時刻などの記録したデータを日、週、月単位で振り返り、睡眠の傾向を把握することもできる。

寝るときにアプリをオンにする必要があるが、スマホを枕元に置いておけば、就寝中のいびきなどの音や寝返りによる振動をもとにどの眠りのステージにいるかを分析。睡眠パターンを記録し、設定した起床時刻から30分前までの間で、眠りが浅くなっているタイミングでアラームが鳴る仕組みだ。自然な目覚めを促してくれるため、1日を気持ちよく始める一助になるだろう。

6. ひつじに癒されながら、快眠のための習慣がつく「よひつじの森」

(画像はApp Storeより)

大手出版社の株式会社集英社が運営する「よひつじの森」。この睡眠記録アプリの特色は、快眠のための生活習慣を、ひつじを主人公にしたストーリーを楽しみながら身につけられるところだ。目標の時間までに眠ること、眠る前はスマホを触らないデジタルデトックスをすることで、ひつじたちの物語が進んでいく。

自然音を組み合わせた、心休まるヒーリング音楽を流しながら眠りにつける機能があるのも人気のポイント。睡眠ミッションがクリアされることで新たな音楽が追加される設計で、ゲーム性も高いアプリだ。14日間の無料体験の後は有料サブスクリプションプランへの加入が必要となるが、癒されながら、楽しみながら睡眠状況を改善したい人にはよいサービスだろう。

【運動】

7. 世界的スポーツブランドがプロデュースする「Nike Training Club」

(画像はApp Storeより)

スポーツ用品メーカーのNikeが手がける「Nike Training Club」(無料)。「あなたの総合トレーニング パートナー」をコンセプトにした同アプリでは、Nikeが認定した世界トップクラスのトレーナーが指導する豊富なワークアウト190種類以上を完全無料で閲覧できる。

狭い場所でもできる効果の高いワークアウト、20分以内の短時間のエクササイズ、日々の体調を整えるヨガなど低負荷から高負荷まで、さまざまなプログラムに自宅で取り組める。また、食事や睡眠、マインドセットなど健康に関する学びが得られるコンテンツも用意されている。

モチベーション維持のためにリマインダーを設定する機能もあり、様々なレベルで運動を求めるワーカーたちを満足させてくれるはずだ。

8. すきま時間に心身をリフレッシュできる「5分 ヨガ」

(画像はApp Storeより)

心身のリラックス効果が期待されているヨガは、運動不足やストレスを感じるビジネスパーソンにはぜひ取り入れてほしい運動習慣だ。数多く存在しているヨガアプリの中でも「5分 ヨガ」(無料・App内課金有り)は、初心者でも簡単にできるポーズを、わかりやすいイラストと詳細な説明で案内してくれる。

エクササイズを短時間で効果的に行うためのタイマー機能がついており、すべてのセッションが5分で完了する。トレーナーによる指導で臨場感あふれる「Nike Training Club」と比べると非常にシンプルなアプリだが、それゆえにすきま時間にも利用しやすい。オンライン会議やデスクワークの合間に行うのもいいだろう。

関連記事:テレワークで集中力を上げる方法

【その他】

9. 「立ち上がって歩く」を生活に組み込む「Standland」

(画像はApp Storeより)

予防医学や人間工学の研究者らが警鐘を鳴らす、オフィスワーカーの「座りすぎ問題」。腰痛や血行不良などを防止するためにも、定期的に立ち上がったり歩いたりすることが望ましい。しかし、オフィスより空間が限られる自宅でのテレワークの場合、ついつい座り作業が続いてしまうことがある。

その課題を解消してくれるのが、「Standland」(無料、App内課金有り)だ。ユーザーが、どれくらいの頻度で立ち上がったか、小動物のキャラクターたちが教えてくれたり、勇気づけたりしてくれるアプリだ。1時間に1分以上(80歩以上)歩けばよいという、無理なく続けられる設定で、達成感も得られやすい。

関連記事:長時間の座り作業・立ち作業が及ぼす健康リスク。最適なバランスは?

10. マインドフルネスで心のバランスを整える「Meditopia」

(画像はApp Storeより)

ハイブリッドワークによる環境の変化に慣れるため、ワーカーの心身にはある程度の負荷がかかっている状態だ。そのストレスを和らげる一助として、メンタルサポートに特化したアプリにも触れておきたい。

Meditopia」(無料、App内課金有り)は、マインドフルネス瞑想プログラムを1000種類以上用意。無料版では、「2分間の瞑想」、「ぐっすり眠る」などのちょっとした時間にできるプログラムや、「呼吸でストレス軽減」、「心の性質を知る」などの15分程度のプログラム、「ぐっすり眠る」などの睡眠導入プログラムが利用できる。

プログラムを通して得られる、「今この瞬間」に集中するマインドセットは、ストレス緩和のみならず、仕事におけるパフォーマンス向上にも反映できそうだ。

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ヘルスケアアプリを自己管理の一助に

ハイブリッドワークの浸透で、より自由で柔軟な働き方が選択できる世の中になった。その一方で、在宅時間が増加すると、健康面をはじめとする個々の自己管理能力が求められる。

「自己管理」と言うは易しだが、多忙ななか自分の体調を観察し、改善のための行動を起こすことは簡単ではない。そもそも健康の指標がどのようなものであるかがわからないというワーカーもいるだろう。そんなときに今回紹介したヘルスケアアプリが、健康管理の第一歩を助けてくれるかもしれない。まずは気になるアプリをダウンロードし、気軽に始めてみることをおすすめしたい。

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この記事を書いた人

Rui Minamoto 女性誌のインタビューから経済誌の書評欄まで、幅広いテーマの取材・執筆を担当。近年は、広告・PRプランナーとして消費者インサイトの発掘や地方若者議会で「広報力養成講座」の講師も務めている。



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